自分の色を溶け込ませていく
怒涛の4月も今週で終わり。
5月に入り、幼稚園は連休となるため、ちょっと一休み。
「連休が明けたら少しずつ園に慣れてきた子たちがまた4月の最初に戻ってしまう!」という人もいるけれど、私はそんなことはないと思います。
あるクラスの壁にはこんなものが貼ってありました。
経緯はわからないけれど、おそらく誰かの「これが好き」という気持ちが絵になっていて。
それを壁に貼ることで、なんだかここ(クラス)が「自分の場所」という感覚になっていく。
きっといろんなクラスで似たようなことが起きていると思うと、
連休明け、たしかに寂しくなってしまう子はいるのかもしれませんが
4月の入園当初と全く同じに逆戻り、ということはないような気がします。
ちゃんとこの1カ月で溶け込ませてきた自分の色が園内に残っていると思うからです。
こちらは毎朝電卓を手にして園内をウロウロしているYちゃん。
自分のクラスで支度を終えると、別のクラスの担任が持っている電卓を借りに来るのです。
それが彼女のルーティーン。
そして数日後、廊下を歩く彼女を見かけると、ルーティーンが増えたようでした。
スヌーピーのライナスの安心毛布と同じように、
特定のモノを手にすることで精神的な安定を図ることは、幼児にはよくあることです。
でも、保育者としての私は、
虫かごをひっさげ、電卓を片手に歩く彼女の目に、
世界がどんなふうに見えているのかが気になってきたりして。
こんなふうに、幼稚園のなか、子どもたちの世界は面白いのです。
年中組でおままごとで使える棚がほしいということで、
カタログを調べたら目が飛び出そうな金額だったので(保育用品は高いんです)
自作してみることにしました。
板を4枚組み合わせただけのシンプルなものですが、シンプルがゆえになんでも使えます。
せっかくなので、子どもたちに製作過程に付き合ってもらおうと目に留まりそうなところで作業していたら
「なにそれやりたい!!」と寄ってくる子たちが。
紙やすりで磨く作業をお願いしました。
カドが丸くなっていく感覚を指先で味わっていて、「すべすべになった!」と嬉しそうな声。
生活の中にこういう手仕事があるのが好きなのです。この棚にも、この子たちの色が溶け込んでいるはず。
