りょうなんブログ
自分で選んで、みんなで考えて、決めること
幼稚園の話題とは少し離れるかもしれませんが、10月31日に衆議院議員選挙が行われます。
選挙になると、たびたび話題になるのは、投票率の低さです。
こんな記事を見つけました。
若い人たちが選挙に行かない理由の1つは「投票しても何も変わらない」という無力感だそうです。
分かる気もします。
しかし、記事の中で東北大学大学院の吉田教授の試算によれば、若年世代(50歳未満)の投票率が1%低下することによって、若者1人あたり年間7万8千円の経済的負担につながるということも書かれています。
投票に行かないことで損をしてしまうのは自分ということですね。
話を幼稚園に戻すと、
幼稚園児に対して「選挙は大切なんだよ」「大人になったら投票に行こうね」「自分が損するんだよ」と伝えることにあまり意味がないことは誰でも分かります。
それよりも、幼児期において大切なのは
自分のやりたいことを自分で選べるという経験
そして、友達や保育者と何か1つのことについてみんなで考え、意見を出し合い、決めること
ではないでしょうか。
そういった経験が、自分の所属する集団や社会の中で自己発揮したり、より良い生活を自ら作り出していくことにつながるからです。
そのためにも、幼稚園としてできることは
多様な環境や素材を用意しておき、子どもたちが自分の好きな遊びを選んで没頭できるようにすることや
一人ひとりの気持ちや意見を尊重し、丁寧に向き合って話を聞いたり、相手に伝える手伝いをしたりすること
ではないかと思います。
幼児期にこういった経験を積み重ねておくことが将来のための土台となり、自分自身や社会に対して責任を持った人に育っていってくれるのではないか、とここ最近の選挙に関するニュースを見ていて感じています。
来週から11月です。今年も残すところ2か月です。
今週の様子↓