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りょうなんブログ

焚き火と危険

今週、園庭で焼き芋をやりました。
 
大人になってから気が付きましたが、焚き火ができる場所は意外と多くありません。
私(副園長)が子どもの頃、庭で祖父ががんがん落ち葉を燃やしており、焚き火=当たり前の風景だったので、大人になってみて、それが当たり前ではないことに驚きました。
(通りがかった人に通報されたこともあるとかないとか・・・)
 
子どもながらに火に近づき、ちょっと火傷をしたりしつつ、その暖かさとゆらぐ炎の不規則さに惹きこまれたことを覚えています。パチパチと薪がはぜる音も好きでした。
 
火は危険と隣り合わせです。火傷もするし、火事になる可能性もあります。
でも、だからと言って「危ないからダメ」と遠ざけてしまうのはなんだかもったいないように感じます。
少し前にこんな本に出会いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
著者の猪野さんは日本焚き火協会会長です。そんな協会があったのか!と驚きです。
 
この本の中で
心配かもしれないが、子どもは遊べば遊ぶほどいい意味での恐怖心が芽生え、火に対して憶病になるものだ。頭ごなしに注意して火から遠ざけてしまうのではなく、その子自身が「ケガをしないように遊ぶには、どうすればいいか」と考えるようになってもらいたい。
と猪野さんは語っています。
 
これは火遊びに限らず、子どもが身の回りの環境と関わる時に出会う様々な危険でも同じことが言えます。
 
「そこは危ないから登っちゃダメよ」
「そんなふうに走ったら転んでケガするよ」
 
と大人は子どもの行動に先回りして危険を回避させようとしてしまいがちです。
転ばぬ先の杖をついつい大人が差し出してしまうことって多くありませんか?
 
その子のためを思ってすることではありますが、結局はその子の育ちを奪ってしまうことにもなりかねません。
 
子どもを一人の対等な人間として見た時に、子どもが先を見通して、自分で考えて行動しようとする姿を尊重していきたいと、焚き火をしながら考えていました。
もちろん、大きなケガにつながる危険からは大人が守っていく必要はありますが。
 
とは言え、深く考えすぎず、火の暖かさや煙の匂い、薪が燃える音や炭の色、そして焼き芋の味を五感を通して感じてくれていたらいいなと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
来週個人面談があります。お時間とっていただいた方、ありがとうございます。
園とご家庭で一緒に子どもの育ちを支えていくきっかけになるといいなと思います。
よろしくお願い致します。
 
今週の様子↓